いろんなスポーツがあるなかで、
野球は実に、目も口も頭も手も足も、すべての五感を同時に、
しかも瞬時に使うスポーツだと思う。
あそことあそこにランナーがいて、今2アウトだから、
ここらにボールが飛んできたら、どこに投げて、まにあわなかったらあそこに投げて、、、。
いく通りもの動きがある。
人が、その場の状況を瞬時に判断し、それと同時に瞬時に体を動かし、
そして互いの呼吸を合わせてプレイする球技では、100パーセントの成功はない。
今日の試合で最高の出来だった選手も次の試合ではミスをする。
今日の試合でミスを連発した選手も次の試合では最高のプレイを繰り出して勝利に貢献する。
この試合のミスを、別の仲間が取り返すこともできる。
ミスをしてもメンタル保って、仲間を自分自身を励まさないといけない。
うまくいく日、いかない日、誰にでも同じようにそういった日が巡ってくる。
そして、敵陣全員が自分の方を向いている中、
なんなら後ろにも敵陣が座っている中、
たった一人でバッターボックスという白い線で囲まれたスペースに立ち、
どのようにくるかも知れないボールを、
直径10CMもないような棒に当てて、
しかも、遠くに飛ばさないといけない。
猿も木から落ちるくらい難しいんじゃなかろうか?
しかも、胃が痛くなるような緊張感の中でだ。
だからこそ、一人ではなく全員でお互いをカバーし、はげましながら、
最高の動きができるように日々練習に励む。
我が子が、入団して2年くらいは、
早くファーストに投げなさいよ
なに、やってんのよ
とよく思ったものだが、
言うは易く行うは難しなのだと思う
いまや、野球を頑張る人たちにはリスペクトしかない。
ジュニアで鍛えた五感を大切にしていってほしいと思う。